Dr.Moveの開発は、広島市工業技術センターの紹介でアクトインテリアの荒川社長が、ウド・エルゴ研究所を訪問され、これまで世界に類のない「新しい機能の布団」の開発を依頼されたことが契機となりました。これまでの運転シートの研究から、「固定した寝姿勢を避ける」をキーワードに新しい布団の開発が始まりました。
現代は長時間過密労働、24時間労働等により睡眠の質が低下しており、長時間労働の規制と睡眠環境の改善が重要となっています。運転シートの研究により長時間の理想的な寝姿勢はなく、同一姿勢の保持は筋緊張や体液の停滞を引き起こすため,寝返りによる姿勢変化を促進するやや不安定な敷布団が睡眠の質や疲労回復に有効であると考えました。睡眠の質には敷き具の寝返りのしやすさが関係します。人は,一晩で30回前後の寝返りを打ちます。敷布団が柔らかいと体圧分散のため、睡眠のごく初期は快適に感じますが、睡眠全体では背中や尻の沈み込みで寝返りが阻害され、血液やリンパ液、関節液などの体液の流れが滞って、むくみや肩こり、関節痛、腰痛を引き起こし睡眠時の疲労回復を阻害します。そこで、寝返りしやすさに焦点を当て、少ないエネルギーで寝返りできる敷布団Dr.Moveを開発しました。